Pcik up特集

僕らの歩行祭 実行委員会

僕らの歩行祭 実行委員会

長く険しい道の先にあるものとは?
24時間歩き続ける汗と涙の学生イベント。

恩田陸の小説で、映画化もされた『夜のピクニック』をご存知だろうか?「僕らの歩行祭実行委員会」は、その作品に登場する“歩行祭”を企画している札幌の団体。毎年7月第1週の週末に約70kmの距離を24時間かけて歩く大学生限定のイベントを開催している。「『夜のピクニック』に出てくる歩行祭は茨城県の高校が実際に行っている行事をモチーフにしていますが、僕らの歩行祭も北海道大学(以下、北大)に進学した同校の卒業生が始めたんです」。そう教えてくれたのは代表の新谷さん。4回目の開催となった昨年は約70人が参加し、北大から石狩のはまなすの丘公園まで行って再び北大に戻ってくるコースを歩いた。「当日は10人ずつのグループに分かれて歩くのですが、夜通し歩く中で初めて会った人同士にも友情や絆が芽生えていくのが歩行祭の面白さ。過去には途中で歩けなくなった人を背負い合ってゴールしたグループもありました」。新谷さんは「トラブルなく全員が笑顔でゴールする姿を見るのが一番の喜び」と語り、実行委員会では今年も開催に向けてコースはもちろん、休憩のタイミングや民間救急の手配まで綿密に準備を行っている。朝9時にスタートし、翌朝9時にゴールするという歩行祭。その貴重な経験は学生同士の友情だけでなく、物事を諦めない強い心も育んでいる。

コミュニティ裏バナシ

  • 歩行祭に参加する学生は「体力に自信があるというよりも、チャレンジ精神に溢れていたり、物事に積極的な人が多い」と話す代表の新谷さん。「小説や映画の『夜のピクニック』が好きで『自分もやってみたかった』と道外から参加する人もいて、去年は京都大学の学生が参加しました」。

新谷 研人さん

実行委員は北大生の新谷さんをはじめ、16人の大学生で構成。イベント自体も大学生だけでなく、「いずれは一般の人も参加できるようにしていきたい」と夢を持っている。

僕らの歩行祭実行委員会 代表
新谷 研人さんさん

☆20kmを少人数で歩くサブイベントも年に4〜5回開催しています。参加したい人、運営に携わってみたい人はこちらから。
http://yorupic.info