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・活動頻度/イベントは年1回。開催に向けたミーティングを週1回実施
・メンバー数/10名
・参加資格/実行委員はクラフトビール関係者のみ。イベント運営にはボランティア・スタッフを受付
1994年、酒税法の改定によって日本中に一大ブームを巻き起こした“地ビール”。ブームの終焉後、小規模なブルワリー(醸造所)で造られる個性豊かで、こだわりに満ちたビールは“クラフトビール”と呼ばれ、近年になって再び人気を集めている。 「サッポロ・クラフト・ビア・フォレスト(以下SCBF)」は、そうしたクラフトビールのブルワリーが一堂に会するフェスティバル。2010年前後から各地で盛り上がりを見せていた“ビアフェス”を札幌でも開催しようと、2013年に「モルトヘッズ」の坂巻紀久雄さんら道内でクラフトビールを提供する飲食店が実行委員会を発足し、毎年7月2週目の土日にばんけいスキー場で開催している。
「全国各地のブルワリーから『札幌でもやってほしい』との声があり、最初は各店それぞれで行なっていた周年イベントを合同で開催するイメージでスタートしたんです」と振り返るのは代表の坂巻さん。初年度に1200人が来場したSCBFは回を追うごとに口コミで人気を呼び、4年目の昨年は初年度の4倍となる4000人が訪れる北海道を代表する“ビアフェス”へと成長を遂げてきた。「規模が大きくなるにつれ、お店のイベント以上の責任感を感じています。フェスの形はブルワリーの数を20に増やした2年目である程度整いましたが、このイベントは単にビールを楽しむ“フェス”ではなく、全体を楽しむ“フォレスト”。1つでも多くのビールと出合ってほしいですし、音楽や会場に流れる空気も楽しんでもらいたい。毎週の打ち合わせでは、そのためにはどうしたらよいかを議論し、より周遊してもらえるよう会場レイアウトだけは毎年試行錯誤しながら変えています」。
5年目の節目を迎える今年は「集大成」と言いつつも、「レイアウト以外は特に大きく変えることはありません」と話す坂巻さん。そこには「無理せず、気張らず、長く続くイベントにしていきたい」という実行委員全員の想いがある。「SCBFには日本のオールスターともいえるブルワリーが集い、その全てを飲める機会はお店でもできないこと。この場をこれからも大切にしていきたいですし、そのためには突飛なことをせず、じっくりと北海道全体のビールファンの裾野を広げるイベントへと成長させていきたい。盤渓は遠く思われがちですが、札幌中心部から10〜20分と実は結構近いんです。ぜひ多くの人に足を運んでもらい、ビールの楽しさはもちろん、奥深さや素晴らしさを感じてもらえたらうれしいです」。
夏の休日、北海道のゆるやかな時間の流れを感じながらビールを楽しめるSCBF。そこには今まで知らなかったビールのさらなる魅力が詰まっている。
3年目から実行委員として参加する「月と太陽ブルーイング」の森谷祐至さん(写真右)は、「ビールは肩肘を張らず、ゆるく、楽しく飲むお酒。SCBFは、そんなビールの魅力を存分に楽しめる場所で、自分好みのビールも探せるイベントだと思います」
実行委員は毎週、開店前の時間を使ってミーティングを重ねている。自分たちが楽しめるイベントをモットーにしているといい、坂巻さん(写真右から3人目)も「僕もビールを味わってみたいし、芝生に寝転びたい。いつも開催直前に『あとは客になるからよろしく!』と言っては『ダメ』って怒られてます」 と笑う
ビールは1杯(200ml)500円。1杯分お得な前売券3,000円(プラカップ付き)も実行委員のお店やローソンチケットで販売中!詳しくはコミュニティのページでご確認ください
\イベント参加者に聞きました!/
左)回りきれないくらいビールがたくさん! ブルワリーがコラボしたビールも魅力 柴田美幸さん
中央)全国のビールも緑の空気もおいしくて 毎年楽しみにしている“遠足”です! 佐藤優子さん
右)天気がよかったのでふらっと参加。 景色はいいし、ビールもおいしすぎました(笑) 菊池信悟さん