Pcik up特集

北海道 山女魚を守る会

北海道 山女魚を守る会

地域みんなの力で守り、
大きく育まれていく、川とヤマメたちの美しい未来。

暖かな日差しに恵まれた5月末、札幌市内の複数の川にたくさんの子どもたちが集まりヤマメの放流会が行なわれた。このイベントのメインとなるヤマメを提供しているのが、「北海道山女魚を守る会」の皆さん。会員は年に一度のこの放流会に向け、喜茂別の養魚池で餌やりや池の清掃を行いながら、受精卵から稚魚を大切に育てている。4代目の代表・遠藤さんは「自分がヤマメを釣って遊んできた川に、なんとか魚を呼び戻したいと思っていた」と語り、現在は川の清掃や調査、エコツアーなど活動の幅を広げている。そうした地道な取り組みは行政の耳にも届くようになり、昨年は国土交通省の元大臣が視察に訪れ、環境を大幅に改善する計画を共に立てたそうだ。行政とも協力し合い活動を続けてきた結果、「川へ徐々にヤマメの姿が戻ってきました」と喜ぶ遠藤さん。「秋に川辺を歩いていると、サクラマスが戻ってきていたよと子どもたちが声をかけてくれる。魚が戻ってくることはもちろん、そうしてたくさんの人に協力してもらえることがうれしいです。会費がすべて餌代に消えてしまうなどまだまだ課題も多く、今後はボランティアや寄付など小さなことからでも協力してくれる人を募っていけたら」と遠藤さんは期待する。協力するみんなの手によって、ヤマメと美しい川の未来が守られていく。

コミュニティ裏バナシ

  • 放流会場の水槽の中には、10cmにも満たないヤマメの稚魚がたくさん。代表の遠藤さんは、「ヤマメは川の中にいる姿が大変美しい魚。釣り人にとっては、そう簡単に釣れないところも大きな魅力なんです」と、成長を優しく見守っている。

遠藤 幸男さん

「北海道山女魚を守る会」に約20年も前から参加し、活動を続けているという遠藤さん。環境問題に熱心に取り組む姿がとても素敵です。☆活動の様子や情報、お問い合わせはこちらをチェック!http://yamabe.sakura.ne.jp

北海道山女魚を守る会 代表
遠藤 幸男さんさん

☆活動の様子や情報、お問い合わせはこちらをチェック!http://yamabe.sakura.ne.jp