日本海を望む立象山パノラマ線の丘で、大自然を横目に風を切るのは「せたなライド2015」を主催するCycling Club せたなライドの皆さんだ。「せたなライド」とは、せたな町合併10周年の記念事業として今年から開催される町民主体の自転車イベント。せたな町の3地区を巡りながら、その雄大な景観と補給所ごとに用意された地元食材のグルメを楽しむ“ファンライド”のイベントとあって、道内各地はもちろん東京などの遠方からも申し込みが来ているという。「このイベントがせたな町を知るきっかけとなり、ゆくゆくは地域振興につながれば」と語るのは代表の遠藤さん。3人からスタートした運営メンバーは、徐々に仲間が集まり現在13人となった。そのうちの一人、札幌を中心に活動するEZO CLUB community「朝自転車クラブ」の代表・吉田晃浩さんは「せたなの素晴らしい景色の中を走る経験はとても感動的。この喜びをより多くの人と共有したいと思い、協力することにしました」と言う。「一番の成功は、町民との温かい触れ合いや豊富な食、景色を存分に楽しんでもらい、また来たいと思ってもらうこと。町全体で一丸となりイベントを盛り上げたい」と遠藤さんは意気込む。北海道の初夏を、今年はファンライドで味わってみませんか？