長さ100m、幅37mとサッカーより幅が狭く細長いフィールドを、滑るように飛行していくフライングディスク。ボールとは違う飛行特性を持つディスクを、敵と味方に分かれ、7対7でパスをつなぎ、得点を競う。相手のエンドゾーンでキャッチすれば1点がカウントされる。バスケットボールとアメリカンフットボールを合わせたような「アルティメット」は、1960年代に誕生したニュースポーツだ。ゲームに必要とされる多様な能力、奥深い競技性から“アルティメット=究極”と名づけられ、オリンピック種目への期待も集めている。「日本では首都圏を中心に競技人口が多く、北海道での認知度はまだまだ。練習場所を探すのにも苦労しています。大学からはじめる人が多いですが、いろいろなスポーツ経験を経てきた社会人の皆さんにも楽しめる競技だと思います。今は認知度を上げ、道内の競技人口を増やし、若手の育成をサポートするのが私の役目だと思っています」と三井さん。北海道の風景にもよく似合う、“究極”の魅力を持つスポーツのこれからが楽しみだ。
アルティメット
風を、敵の動きを、
チームの戦術を読み、
フライングディスクを追って走る。
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屋外でのプレーが主なので、自然環境をいかに味方につけるのか、その手腕も試されるスポーツ。投げた側になっても追う側になっても、風に乗るディスクは美しく絵になる風景なのでは。
興味のある方は、北海道フライングディスク協会(札幌本部)へ。
http://hokkaido-flying-disc.jimdo.com
ルティメット ウィメンズマスターズ部門 日本代表チーム「SANZ」所属
三井由貴子さん
北海道コカ・コーラボトリング株式会社に勤務しながら、日本代表チームメンバーとして世界選手権に出場。大学生を中心に後進の指導にもあたる。