DATA
- 活動頻度/月4〜10回。10時~14時30分
- 年齢層/子どもから大人まで
- 参加資格/誰でも参加可能
- 参加資格/楽器を持っているママ(ただし男性のみでの参加は不可)
- 料金/基本のパンレッスン(8回)1回3,500円、デコ食パン1回4,000円
14年前にお友達に誘われて参加したパン教室で、パンをつくることの楽しさに目覚め、その楽しさをたくさんの人に広めたいと、2010年の4月にパン教室「エピ工房」を立ち上げた小笠原さん。こだわったのは、子どもに安心して食べさせられるおいしいパンを広めること。地産地消を大切にし、北海道の農家さんが一生懸命育てた〝はるゆたか〟や〝春よ恋〟などの道産小麦を使い、酵母は香りが特徴のとかちの酵母、もっちり生地になるホシノ酵母などの天然酵母を中心に使っている。
一つのパン生地で、2~3種類のパンをつくり、発酵している時間は、簡単なおやつレッスンなどを開催するのも小笠原流。パンを試食するときには、紅茶か台湾茶のミニレッスンを行うお得で楽しいパン教室。はじめての人でもおいしいパンがつくれ、笑顔が絶えない教室と話題になり、ママ同士はもちろん親子での参加や夫婦での参加など幅広い年齢層が訪れている。
平成27年に保健所の許可を得て、パンの工房をつくり、イベントなどにも積極的に参加するなど活動の幅を広げている。そんな小笠原さんが最近出会ったのが「デコ食パン」。聞き慣れないデコ食パンとは、東京にある日本サロネーゼ協会が、独自に研究開発した切るとかわいい模様が出てくる食パン。それを「デコ食パン」と名付け、講座を開催しているもの。小笠原さんは、デコ食パンを教えられれば、パンづくりがもっと楽しくなると、東京で開催されているデコ食パン講座に通い、認定講師の資格を取得した。
取材当日は、小笠原さんがデザインしたオリジナルのデコ食パン「くまちゃん」に4人のママが挑戦した。デコ食パンは、発酵させた生地をくまの顔のパーツごとに分割し、伸ばして組み立てていく。どんな顔になるのかは焼き上がったパンを切ってみるまでわからないので、不思議なドキドキ感もあり、通常のパン教室とはちょっと違い、パンづくりに工作をしているような面白さもプラスされる。教室では「子どもの頃を思い出す」といった声も飛び交い、焼き上がったパンをカットするとき、参加したママたちのワクワク感が伝わってきた。
「自分がパンをつくるようになって、自分の世界が広がりました。生地の柔らかさを触って、焼ける音を聞いて、香りを楽しみ、焼き上がりを目で見てと、パンづくりは五感で楽しめるのが魅力。パンが上手につくれるようになるのはもちろんですが、パンの世界を知れば知るほど、面白いものです。デコ食パンは、つくる人も、見た人も楽しいから、食=楽しさ、嬉しさだと思っています。パンづくりを通して笑顔を広げていきたいですね」と小笠原さん。
野菜ソムリエの資格を持っているため、野菜嫌いの子どもたちに野菜を使ったパンをおいしく食べてもらいたいと、野菜とパンのコラボを考案中。今後も、笑顔の輪が広がっていきそうだ。
山口 麻里さん(左)、松村 淳子さん(右)
手ごねでパンをつくったことがあまりないので不安でした。デコ食パンははじめてでしたが、思ったよりちゃんとできていて、うれしいです。切ったときの感動は大きいですね!