Pcik up特集

スポット ウォーキング さっぽろ

スポット ウォーキング さっぽろ

「楽しむ」をベースに車椅子ユーザーの視点から新たなまちづくりに取り組む

[DATA]

・活動頻度/月に1回程度

・年齢層/年齢問わず

・参加資格/なし。カフェ利用などは実費

 車椅子ユーザーの視点からまちづくりに取り組んでいる「スポットウォーキングさっぽろ」。代表の平間栄一さんを中心に車椅子ユーザーと非ユーザーがともに街歩きをする中で得た“気づき”について意見を出し合い、SNSで発信している。統括マネージャーの佐藤成二さんによると「例えば店の入口にある少しの段差で僕たちはつまずいてしまいますが、店側に悪気があるわけではなく、ただ“知らない”だけ。簡易スロープを付けたり、テーブルの配置を変えるだけで車椅子でも利用しやすくなることが分かれば、お店にとってもプラスになります。それを僕たちの活動を通して知ってほしいんです」。

 近ごろ増えた店舗からのバリアフリー調査の依頼に加え、フリーペーパー「車椅子で入れる美味しいお店」の取材にも、車椅子ユーザーが仕事として積極的に取り組んでいる。それによって、体の不自由な人や高齢者を税金や制度だけでなく街全体で支えるという構図を築き、札幌をモデルケースとして全国に発信していきたいと平間さんは話す。「福祉と聞くとハードルが高くなりますが、楽しむという気持ちをベースに気軽に参加してもらうことで意識や視点が変わり、友達の幅も広がります。参加者はみんな明るく楽しい方ばかりですので、ぜひ一緒に、緑溢れる札幌の街歩きを楽しみましょう!」。

 

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カフェの後、次の会場へと移動する参加者たち。雪解け間もない街中は、道路もガタガタで車椅子を操作するのもひと苦労

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訪れたカフェや道路状況などを振り返って意見交換を行なうほか、今年度のスケジュールを確認するメンバーたち。写真奥の一番左が代表の平間さん

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参加者は皆、毎月第2日曜日の活動を楽しみにしている。これまでにループ化した市電に乗ったり、ボーリングを行なった

 

コミュニティ裏バナシ

  • 飲食店から車椅子トイレを作ったとの連絡を受けたり、意識を広めるための講演依頼をされるなど、従来の「当事者や支援者がお願いして街が対応する」形から、「街から変わる」形になりつつあると話す平間さん。会では、フリーペーパーなどの広告費を活用し、「街のバリアフリー化」「車椅子ユーザーの通勤支援」も行っている。

  • フリーペーパーを見て会の集まりに参加したという小川夕佳さん。「自分では行かないような店にも行けて楽しいです。みんな明るくて、自分のやりたいことに正直なので刺激を受けます。車椅子ユーザー同士の苦労やアイデアを聞くことができるのも参考になりますね。昨年の冬から参加したので、この先の屋外でのイベントもとても楽しみにしています!」。

これからの活動予定

6月以降もイベントを続々開催!

6月/ノースサファリサッポロ

7月/海、スポットウォーキングナイト(飲み会交流会)

8月/ビアガーデン

参加応援その他の活動予定はこちら!

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