ガールスカウトとは、イギリス発祥の世界最大の「少女と女性のための団体」。現在では146の国で約1,000万人の会員が国籍や人種などの垣根を越えて活動している。北海道にもガールスカウトの団が20あり、その中で最も団員数が多いのが札幌市北区を拠点に活動している北海道第17団だ。「ガールスカウトは子どもの習い事の一つに思われがちですが、実際は生涯教育。5歳以上であれば年齢に上限がなく、大阪には100歳を超える方もいます。いつからでもやりたいと思った時に始められるので、大人になってから入られる人も結構いるんですよ」。
西さんは小学5年生の恵里奈ちゃんと高校2年生の玲奈さんの2人の娘も団員で「子どもにとっては、やはり活動を通して“自分で考えて行動する”ことを学べるのが魅力だと思います。それに幅広い年齢の人と接することができるのも大きく、団員たちからは小さい頃には気付かなかったけど、進学や就職などでの面接で、自然と年上の人との話し方や接し方が身に付いていることを知ったとよく聞きます」。
西さん自身も家にいるとマイナス面ばかりに目がいっていた娘に対する見方が変わったといい、「ちゃんと挨拶ができたり、他のお友達に気遣いができたり、ここで子どもを客観的に見られることでプラス面も目に入り、おかげで親子関係が深まりました。それに子どもの自己肯定感も高まっているように感じます」。
この日は「勤労感謝の日」が近かったことから、活動場所として使わせてもらっている北大寺の方々に感謝の気持ちを伝えるべく、手作りのカードやケーキをプレゼントした団員たち。夏にはキャンプをしたり、奉仕活動を行ったり、子どもも大人も一緒になって成長できるガールスカウトに皆さんも参加してみませんか?
園児から小3までの子たちは色紙を折り紙で飾り付け。「心を込めて折りました。喜んでもらえたらうれしいな」
小4〜6の子たちはふきんを制作。「裁縫は得意で、感謝の気持ちを込めて一生懸命手縫いしました」