休日の昼間に、クラブミュージックが溢れるフロアで大人と子どもが体を揺らす。ここは親子でストリート文化を楽しめるイベント「S.L.A.M＆KIDS’ DISCO」の会場だ。昨年から開催されている同イベントは、新しいアプローチの子育てイベントとして市や教育委員会からも注目されている。「このイベントで体験できるストリート文化は、本来大人が楽しむもの。だからこそ子どもは新たな世界に出会うことができ、大人も子どもも一緒に楽しめるイベントとなっていると思います」と語るのは、エグゼクティブプロデューサーのDJ TAMAさん。イベントではDJによるパフォーマンスだけでなく、ラップやHIPHOPのアーティストによるステージ、さらには子どもたちがダンスやDJプレイをプロに直接教えてもらえる体験コーナーもあり、感性が豊かな時期に創造性に富むストリートの文化に触れることができる。ここでの経験や挑戦したことが、子どもの創造性や感受性を大きく成長させていくのだ。「このイベントを行うことで、子どもの人間性を豊かに育むと同時に、ストリートの文化をより広めて街に根付かせる基盤を作りたい。そしていつか、日本全国でKIDS’ DISCOを開けたら」と語るDJ TAMAさん。そのまなざしは、ストリート文化と親子の未来を熱く真剣に見つめている。